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2006年07月の記事一覧
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原石はどこに行く? 
2006.07.31.Mon / 12:36 
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トラックへ載せられた岩や砂利がここへ次々へと運び込まれる。

石は、この機械の上段から下段へいくに従って大きなものと小さなものに分けられる。

この工程の途中で岩を粉砕しているかどうかなど、現場のひとに詳しいことは聞けなった(喋ることが禁じられている。)が、鉱山の案内人によるとその工程でもあるようだ。

昔、箱のなかでビー玉を上から入れて、下のポケットに落とす遊びをしたことがある。

下のポケットへは、通路が複雑にわかれていてビー玉は、その時の気まぐれによってさまざまなところを通って、ポケットへ落ちてゆくのだが、この機械は、気まぐれではなく、意図的に石を振り分けている。

大小の岩や砂利をこの機械が選別している。

大小の違いだけではなく、石の比重によっても分けられていそうだ。

石の比重?

液体のなかの石の浮き沈みによって、石を分別しているということだ。

確信はできないが、この男の作業は流れる液体のなかの石詰まりを取り除いている。

目下彼はサファイアに一番近いおとこだ。

炎天下のなかで彼の作業はひたすら続く・・・

遠くのテント小屋からは、ずっと双眼鏡と監視カメラによって作業は監視されていた・・・

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穴の下にサファイアは・・・ 
2006.07.23.Sun / 23:33 
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サファイアの採掘現場の穴の下へ降りてみた。

穴のまわりの直径は100メートル以上、深さは約30メートル前後になるだろうか・・・

穴の下から見上げてみるとそのスケールの大きさに絶句した。

この鉱山では、穴の大きさはケースバイケースだが、こんな穴があちらこちらに掘られては、サファイアが採掘されていた。

ダイナマイトの発破と掘削機によってどんどん穴は掘られ、時には水を吸い出した池もその採掘現場となっていた。

思っていた以上に、広大な鉱山、そして採掘現場のスケール、どちらも半端じゃない。

私に説明する男はこういった。

Before 10 or 20 year's situation this mine was bigger than now.

Now, it was small.

The amount of sapphire is decrease.

And the people has also decreased.

Can you find the big mine somewhere?

男の微笑みはとても硬い。

だけどサファイアが少ないことも仲間が減ったことも、わたしにはどうすることも出来ない。わたしの力なんて鉱山の前ではただ無力なだけだ!

採掘現場のシュベルカーへ近づいてみて私はこう言った。

Long ago can you find to easy sapphire?

It is not possible there was such little chance.

やっぱりそうか・・・

シュベルカーの近くで眺めてみても、足元の砂利をすくってみても、サファイアどころかオニキスすら見つからなかった。

本で読んで知っていたが、実際にそんな簡単なものじゃないのは身にしみてよくわかった。

写真附近すぐはあまりぬかるんでいないがあたりのぬかるみで私のからだは、もうどろどろだ。

When we go to the factory later, you have chance are very high from the lottery.

彼は続けてそういった・・・

宝くじ?

くじ運はそれほどよくない!

工場でもそんな確率か・・・

これは、ちょっとやばい…

サファイア原石を本当にここで見ることが出来るのだろうか・・・
不安はふくらんでいった…

続きは次回の更新で〜
おたのしみに!!

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鉱山へ潜入〜その二〜 
2006.07.17.Mon / 17:18 
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朝6時半バンコクを出発。

スタッフがワゴン車でホテルへ迎えにきた。

ラッシュアワーを避けて、出発したので、バンコク市内を抜けるのは意外と早い。

わずか30分でチャオプラヤー川の橋を通過した。

カンチャナブリまでの道のりは長かったが、昔とちがって道路も整備されていたので、なんと4時間あまりで到着。

そこから、車を乗り換えて、ジープに乗る。

荒地へは、ワゴンでは踏み込めない。

40分ジープに乗った後は、今度はトラックの荷台へと乗り移る。

現地で働いている人間も許可のない人間は鉱山へは入れないから、運転する人間も交代だ。

やはりセキュリティーが高い。

悪路が続き、乗り心地は最低!

ゲームセンターのロデオマシーン以下で、ただ土砂の壁と水溜りの土砂を眺めながら、トラックから落ちないように荷台にしがみつく。

そして、ようやく30分後に待望の鉱山へ到着した。

深い大きな穴へは、トラックが何台も行き来している。

シュベルカーは、穴をどんどん掘ってはトラックの荷台へ土砂を運び出す。

そして延々とこの作業が繰り返された。

遠くから眺めていたが、石の原石などは、全く見えない。

トラック一台分で一個から数個のサファイアしかとれないのだから、当たり前といえば、当たり前だ。

だけど、自分の目で確かめてみたい!

好奇心に火がついた!

そして・・・

なんと!!

鉱山の穴の中へと進入してみた!

続きは次回の更新で〜

おたのしみに!!

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サファイア鉱山へ向かう〜その1〜 
2006.07.16.Sun / 18:00 
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バンコクへ向かった。
暑いが日本より過ごしやすい。

翌日からカンチャナブリの鉱山へ向かうので、現地のスタッフと夜の打ち合わせをした。

通常立ち入り禁止の鉱山へはなかなか行けるチャンスに恵まれないので、迷わず行くことにしたのだ。

カンチャナブリといえば、サファイアの鉱山として有名だが、日本市場向きの石は、多くは産出されない。

やや淡いブルーか濃いブルーの2タイプにわかれていて、カラーゾーニング(石内部の色のついたライン)の石が多いからだ。

ただ、中にはきれいなサファイアもある。

韓国から来たバイヤーと会ったときに、カンチャナブリの石を沢山買っていたのを見た。

バンコクのバイヤーに聞いてみると、主に韓国や中国、中東のひとたちが買いつけをしているらしい。

ホントのところは、どうかは不明だが、バンコクでカンチャナブリの石をカッティングしている規模の大きなファクトリーがあるから、きっとたくさん売り先があるのだろう〜

ということは・・・

鉱山の規模は割りと大きいのだろうか?

写真は、スタッフとホテルでの打ち合わせが終わったときの一枚。
下からうえを見上げて、鉱山への期待をよせていた・・・

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オーダーメイドのこだわり 
2006.07.07.Fri / 06:33 
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写真のエメラルドは、作成したばかりのオーダメイドのリングです。

主体石のエメラルドが最大限に引き立つようにメレダイヤとのバランスを生かした取り巻きのデザインにしたいとお客さまのご要望がありました。

まずは、エメラルドの品質には究極にこだわりをお持ちでしたので、沢山の最高級のエメラルドのなかから特にいいエメラルドをお選びいただきました。

取り巻きタイプのデザイン六枚作成してそのなかからのいちばんお気に入りのデザインがこのリングデザインです。

マーキースやペアシェイプなどをあしらったデザインもありましたが、取り巻きタイプのデザインには、デザインに遊びが多いとせっかくのいいエメラルドが価値を下げるということで、バゲットとラウンドブリリアントのメレを使用した取り巻きタイプのデザインに決まりました。

実はこのデザイン、簡単なようで難しい。

デザインとつくりにはかなりハイレベルな腕が要求されます。

周りを取り巻くダイヤモンドからデザインにはこんなこだわり・・・

バゲットの角ダイアにはエメラルドの照りを最大限に生かせるように輝きのバランスがうまくとれるようにこだわり、ラウンドのメレは、枠にセッティングされた後の輝きが明るく輝くものをセレクトしています。

このダイヤのこだわり具合はちょっとしたプロには、真似の出来ないこだわりです。

ハート&キューピットとかわかりやすいタイプのものではないとひとこといっておきましょうか・・・

そして0.1mm単位のダイヤのサイズのこだわりで、全体のリングのバランスをうまくとりました。

デザインから作りにはこんなこだわり・・・

既製品によくある主体石の周囲をただメレダイヤを取り巻いた硬いデザインではなく、主体石と取り巻きのかたちが自然な感じにみえるようにバランスをとってデザインしています。

また、詳しいことは企業秘密になりますが、主体石のエメラルドとダイヤモンドとの取り巻きの角度は、全体のリングのバランスが一番よく見えるようにセッティングしています。

取り巻きのデザインは、主体性の宝石と取り巻きのメレダイヤとのバランス次第で、出来上がりにとても違いがあらわれるからです。

それから、安っぽいジュエリーとは違ってこのリングの地金のプラチナ部分にはロジウムメッキなど用いていません。

高級なジュエリーとは、プラチナそのものの高貴な輝きと宝石とがひときわ美しさを奏でるものです。

オーダーメイドジュエリーと既製品のジュエリーとの違い・・・

おわかりいただけたでしょうか・・・


P.S.-取り巻きのデザインは難しい・・・

取り巻きのデザインはきっちりジュエリーのつくりを理解していないといいデザインが出来ないし、いいものは作れない。

さらに感性がよくないと、写真のエメラルドのような最高級なジュエリーは作ることは出来ません。

ところが、取り巻きは古びたデザインだというひともいる・・・

その多くは、昔はやった取り巻きをみてそういうくらいだが、宝石店でもそんな浅はかなことをいっているひともいるから、これにはちょっと情けない。

どんなデザインのタイプでも新たな可能性があって、そこから新しいデザインがうまれます。

要はどこをどんな風にしたら新しいものになるのか?

これをどのように考えてデザインすることができるかどうか?

こういったこと全てが仕上がり具合にあらわれます。

どんなデザインでもどんな魅力あるものができるのか?

これこそ本物のこだわりなんです。

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プロフィール

てぃびさん

Author:てぃびさん
大学を卒業後、G.I.A.G,G. (米国宝石鑑定士)を取得。
その後、大手宝飾品メーカーに入社し、ダイヤモンドの鑑定を皮切りに、海外でのカラーストーンの仕入れからジュエリーの企画、販売へと従事し、宝石にまつわるエトセトラを学ぶ。
退社後、海外の宝石のマーケットや原石の採掘現場などにおもむき宝石の買い付けや買い付けのご相談の仕事をやっています。

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